北投石ブレスレット店長のアポロンです。
北投石は台湾の北投温泉と秋田県の玉川温泉でのみ産出される鉛を含む硫酸バリウム(含鉛重晶石)で
温泉の源泉の沈殿物が堆積して作られたものと考えられています。
1898年に秋田の玉川温泉で地質学者の桜井広三郎氏によって、
1907年には台湾の北投温泉で岡本要八郎氏によって同様の石が発見され、
北投石と名付けられたのが由来です。
玉川温泉はその昔地元のマタギが発見したといわれております。
温泉で鹿が傷を癒していたことから「鹿の湯」と呼ばれ、
湯治場として開かれるとその効能の高さからたちまちその名が知られるようになりました
(※北投石発見時は澁黒温泉、のちに玉川温泉となる)。
泉質は放射能を有するラジウム温泉で、北投石も同様に微量の放射線を有し、
ラジウムエマナチオン(ラドン)を放出するといわれています。
このラドンには細胞を活性化させる作用があるとされおり、
その効果から北投石は「薬石」と呼ばれるほどです。
北投石は台湾では2000年に自然文化景觀に指定され、
日本では1922年に天然記念物に、1952年には特別文化財に指定されています。
このため現在日本では北投石の採掘が禁止されており、
流通しているものはすべて台湾産のものになります。
白やベージュ、褐色などのシックな見た目が特徴の北投石ですが、
最近では青や緑、黄色などの染色加工を施したアクセサリーもでてきており、
効果だけでなくお洒落としても北投石を楽しめるようになってきています。